超重量級

↑の DVD http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040111は昨夜、観ようかと思ったのだが、全部で200分以上かかるので今朝観た。そして日記を書いた午後から夜にかけて、まだ余韻が残っていて、ボーっとしている。ヒルデガルド・ベーレンス、ワルトラウト・マイヤーと続いた系譜に終止符が打たれて伝統的な「テノールばかとソプラノでぶ」の世界に回帰したかのような、ジェーン・イーグレンではあるが、それはただ単に外見だけのことで、内実はまさに21世紀のいまを生きている、繊細かつ大胆な女性で、イゾルデを生き生きと演じ、そして歌い切っている。レヴァインもちょっと見ないあいだ(「徹子の部屋」に出たのはいつごろだったかな?)に超重量級になったが(特に顎の辺り)、指揮ぶりは変わらずとてもしなやかである。トリスタンのヘップナーにも同じことがいえるだろう。超重量級の三人が織りなすとてもしなやかで繊細かつ大胆な「トリスタンとイゾルデ」。
Metropolitan Opera Gala