復活祭

毎年、復活祭の初め頃、語り手と両親はコンブレーの伯母の家へと赴くのだった。
しかし、キリスト教徒ではないぼくは復活祭といわれても、今一歩、ピンと来ない。
で、復活祭について、ちょっとだけ。
古くからあったユダヤ教、そのユダヤ教の教師の一人、パレスチナベツレヘム生まれ、ナザレ地方で育ったイエスという名前の男が『僕は聖書にでてくる救世主(キリスト)ですゥ』と明言し、世を惑わす不穏な輩として迫害を受け、ついには磔(はりつけ)にされてしまう。でも、イエスは真の救世主(キリスト)だった、なぜなら彼は【復活】したから…、このお話を信じるのがキリスト教なので、キリスト教徒にとっては【復活祭】はとても重要なのだそうです。
イースター・エッグのデザインがどうのこうの、というレベルの問題ではないらしい。
復活祭は春分の日以降の最初の満月の夜の最初の日曜日(良く考えてネ)だそうで、毎年変わる、いわゆる移動祝祭日だそうだ。一般的にいって復活祭=春と思うと良いかも。
復活といっても、もちろん肉体的に復活したのではない。精神的に復活し、世界を救ったのだ。
「たとえ明日、世の終わりが来るとしても、私はリンゴの木を植えよう」、という言葉に収斂される魂の世界に復活したのだ、と、そう想う。