2002/08/14(水) 酒とバラの日々

酒とバラの日々 [DVD]

酒とバラの日々 [DVD]


恐い映画である。僕はこの映画をTVで2度観た。酒に溺れるということは何と恐いことかと2度共思った。1962年米国映画、ブレイク・エドワーズ監督、ジャック・レモンリー・レミック主演のこの映画はヘンリー・マンシーニの優雅な主題歌が良く知られており、僕も実際に映画を観るまでは、優雅なロマンチック・コメディだと思っていたのだが、実際の映画はアルコール依存症の悲惨な禁断症状を描いている。まずジャック・レモンがセールスの仕事のストレスからアルコール依存症となり、ついで妻のリー・レミックも夫が仕事で留守がちなことからアルコール依存症となり、夫婦二人とお嬢さんでリー・レミックの父が経営するバラ農園で生活し、働き始める。最初のうちは実に巧くいくのだが、巧くいきそうだと思った時に無性に酒を飲みたくなり、自室で1本飲み、バラ農園のバラの坪に隠しておいたもう1本をどうしても飲みたくなって、農園中のバラの坪を割って昼間隠しておいた酒を探し回る。服は泥だらけで、義父が丹精して育てたバラは全滅である、この、飲みたくなったら後先のことは考えない、ただひたすらアルコールを飲むことしか考えない、というのが依存症の特徴である。恐いことだ。僕の場合は煙草がそれに近い。煙草が切れて暫くすると、もう煙草を吸うことしか考えない、というか煙草を吸う事だけで頭の中がいっぱいになる。
昨夜、またアルコールを飲んで煙草を吸った。明日からは「ウーロン茶と盆栽の日々」を送ろう、と思う。