恋はスポーツカーに乗って
1898年、ルノーは「Voiturette」と名づけられた自作車で見事にモンマルトルの丘を登りきり、華麗なデビューを飾った。
今、私はプルーストの「失われた時を求めて」の感想日記を書いているのだが、ちょうど語り手と恋人アルベルチーヌが一般化し始めたばかりの自動車に乗って、海のバルベックをドライブするシーンが沢山出てくる。プルースト自身が描いた挿絵には「ミシュランのタイヤなら、スポーツマンとその妻が、サナトリウムでのように寝たままの姿勢で、時速50kmを出せます」と記されている。
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- 作者: マルセル・プルースト,鈴木道彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/12/13
- メディア: 文庫
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それは嫉妬だった。