有楽町で逢いましょう

2002/06/30(日) 有楽町で逢いましょう
フランク永井さんの渋い声で歌われた「有楽町で逢いましょう」、この、いまはビック・カメラになっている、有楽町そごうの1階で、16才の時に出会い、8年間交際し、別れた女性と、約20年後の夏、偶然、再会した。頂き物の商品券があったので夏の靴下を買って店を出ようとすると、中年のおばさんがぼくを見て、ニコニコしているではないか!会釈をして通り過ぎようとすると、すれ違いざま、その女性が『元気?』と言った。その声を聴いた瞬間、時間は空間を飛び越えてぼくは23才のぼくに戻った。彼女は、あなたは昔と変わらない、すぐ分かった、と言っていた。でもぼくは彼女の声を聴いて初めて彼女だと分かった、
ぼくの愛したその女性はぼくの心のなかでは、別れた時のそのままで、年をとってはいなかったのだ。
そして、その日を境に、Yはぼくのみる夢のなかに出てくることがなくなった。