2006-07-10から1日間の記事一覧

ブッデンブローク家の人びと(6)

ブッデンブローク家の人びと〈上〉 (岩波文庫)それから二年半が過ぎて、四月の中旬、例年よりも早く春が訪れていたが、ヨハン・ブッデンブローク老人がほくそ笑いをし鼻歌をうたい、息子のコンズルの心も、うれしさに弾むようなことが起こった。コンズルは書…