プルースト・夢の方法
最近、また夢をみるようになった。みる夢のほとんどは大学に勤務していたころ、助手、講師時代の夢である。
今年の春、桜の咲く頃亡くなった母の夢をみることはほとんど無い。
プルーストの夢について深く考察した保苅瑞穂教授の『プルースト・夢の方法』を一日一章のペースで精読してみたいと、ふと思った。
- 作者: 保苅瑞穂
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1997/01
- メディア: 単行本
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以前、保苅先生の『プルースト・印象と暗喩』http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20090530を読んだ時にもチラッと流し読みをしたことがあるのだが、全四章、章を読み進めば進む程、著者の集中力がたかまり、読む方の脳内密度を目一杯充実させないと理解出来ない、久しぶりに出会う充実した思索の書である。
今日は『夜の寝室ー序にかえて』を読んだ。
敢えて残りの四章は明日以降にとっておく。最終章にむかってこちらも脳内密度を高めていくよう努力しないと…。