三兄弟
2009年12月30日にティーレマンの「マイスタージンガー」を鑑賞、感銘を受けたため、大晦日から元旦にかけて、ティーレマンの「トリスタン」から始まり、クライバー、ベームと聴き比べをしてしまった。
ドイツ・グラモフォンの「トリスタンとイゾルデ」三兄弟の印象は…。
カール・ベーム盤はとても優秀な長男といったところか。
厳格な正統派であり格調が高い。
カルロスはやや斜に構えた芸術家肌のやんちゃな次男坊といったところ。
- アーティスト: コロ(ルネ),ライプツィヒ放送合唱団,プライス(マーガレット),モル(クルト),ワーグナー,クライバー(カルロス),ドレスデン国立管弦楽団
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1994/02/02
- メディア: CD
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
末っ子ティーレマンは気は優しくて力持ち。
将来は長男、次男を抜いて一番大物に成るかも知れない。
- アーティスト: Markus Nieminen,In-Sung Sim,Richard Wagner,Christian Thielemann,Petra Lang,Vienna State Opera Orchestra,Deborah Voigt,John Dickie,Michael Roider,Thomas Moser,Vienna State Opera Chorus
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 2004/06/15
- メディア: CD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
最後に別格はビクトール・デ・サバタの「トリスタンとイゾルデ」である。
2009年10月にイタリア、MYTO社から新しく発売された盤は、従来のドイツ・Archipel盤に比べて聴きやすくなっているが、その分、ニュアンスなど失われたものもある。
1月1日の夕刻になって、ティーレマン、クライバー、ベームと聴き進んで、サバタ盤に聴き及んだ時、やはり自分にとっての最高の名演奏の音の記録はサバタ盤だ、と再度、強く感じ入ったのだった。
http://d.hatena.ne.jp/mii0625/20040103