酒さ(シュサ)

一月五日月曜日、今日から2009年の仕事始め。まずは「酒さ(シュサ)」という皮膚病について。

今日お見えになったMさんは典型的な第2度酒さの「酒さ性痤そう」で悩んでおられる患者さんだった。

「酒さ」という皮膚病は毛包の横っちょに付属している皮脂腺という脂の腺の機能異常で起きる。

問題は第一度の「紅斑性酒さ」が数年続き、このとき、ステロイドの外用薬が使われてしまうことが多いことだろう。

しかもステロイドを塗っても塗らなくても、毛細血管が拡張してしまうのだから話は込み入って来る。

この毛細血管の拡張に対しては電気乾固法が有効である。とにかく第一度の酒さの方にステロイドの外用は投与してはならない。

第二度の「酒さ性痤そう」の治療は硫黄含有ローションの外用が主体となる。

「紅斑性酒さ」の話題になれば脂漏性皮膚炎に触れないわけにはいかない。

次回は脂漏性皮膚炎について書こう。