【こけら落とし】 いったい何を落とすのか?

mii06252006-06-21


 トンネル工事では、あとひと掘りで開通というところで作業を残し、開通式のときに最後の壁を爆砕し、開通式を祝う。鉄橋の工事でも、開通式で最後のボルトを締める儀式が行われる。昔は家を建てるときにも似たような儀式が行われていた。屋根の一部を削り残し、完成とともにそれを落として新築を祝った。【こけら】とは、材木を削るときに出るかんな屑のことで、屋根に【こけら】を残して、それを落とすことで完成とした。そこから新築の劇場の初興行が【こけら落とし】と呼ばれる。