元の木阿弥
【元の木阿弥】 どんな状態になること?
奈良・興福寺の僧兵から身を起こした筒井家。
戦国時代、激動の大和で筒井家を盛り返した当主が筒井順昭。
順昭はその死に際して、嫡子・順慶がまだ幼かったことから、南都(奈良)に住む盲人、木阿弥を自分の身代わりに立てて、喪を秘す(その死を隠す)ように遺言した。
病気で寝ているように見せかけ、敵をあざむいたのである。
順慶が成人すると木阿弥の用はなくなり、もとの身分に戻ったという話である。
そこから転じて、無一文の状態から築き上げてきたものが、再び元のつまらない状態になってしまうことを「元の木阿弥」といった。
「もとのもくあみ」と韻を踏んでいるところが美しくも、哀れである。
ライブドアが六本木ヒルズから出て行くhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060401-00000021-mai-bus_allのだそうだ。掘の内のホリエモンは「元の木阿弥」になってしまった、と思っているのだろうか…。