東京地検特捜部

1月27日(金曜日)晴れ午後6時過ぎ雨

きのう、きょうと日中の最高気温が10℃を超え、北風も強くない穏やかな日が続いた。しかし、さすがに日が沈むと急に冷え込んできて、寒さが身にしみる。おまけに夜6時過ぎから雨まで降ってきた。

昨夜、TBSテレビの「ニュ−ス23」で、立花隆さんと筑紫哲也さんの対論「ライブドア事件」を見た。

さすがロッキード事件のメイン・ジャーナリストだった立花隆さんだけに、立花さんが十数年前の「田中=コーチャン」のときの“よっしゃ、よっしゃ”とか、丸紅の伊藤さんの“ピーナッツ1つ”のこととかを語ると、まるでロッキード事件当時の記憶がきのうのことのように蘇る。

このロッキード事件がぼくの場合、東京地検特捜部の存在を強く意識した最初だったと思う。当時は田中角栄首相がアメリカの頭越しに対中国交を回復したためとか、それこそさまざまな東京地検特捜部が首相逮捕に動いた動機が取り沙汰されたものだった。そしていつしか年月(としつき)が経(た)ちロッキード事件も風化したころになって、じつは信濃川河川敷に対するあまりにも膨大な財政投融資を巡る巨悪を許さないとする検察の姿勢だったことがはっきりしたのだった。

ライブドア事件ロッキード事件と同じように、十数年後、事件が風化したころになって初めて、検察の真の狙いが何だったのか、はっきりするのだろうか。

昨夜の対論で立花さんは筑紫さんに、「投資組合」のことを少しだけ、語っていた。ライブドア事件はどの辺で幕を下ろすのか、まだ目が離せない。