メグレ警部とミステリー

「長靴下のピッピ」シリーズのアストリッド・リンドグレーンが書いた「名探偵カッレ君」、これをぼくは駒沢小学校の四年生の夏休みに読んだ。北欧の短い夏を過ごす少年達の生き生きとした物語にぼくは夢中になった。そして名探偵は2005年2月に岩波書店から新装発刊された。時の流れの内に埋没されることなく、いまでも読み続けられているのだ。

名探偵カッレくん (岩波少年文庫)

名探偵カッレくん (岩波少年文庫)

ジョルジュ・シムノンの「メグレ警視」シリーズは1970年代後半に河出書房新社から綺麗な装丁で全50冊が刊行された。毎回毎回楽しく読んだ。「メグレ警視」シリーズに描かれた50年代のパリはぼくには森有正さんのパリと重なっているように思えた。