マリア・カラスと三人の男達ー2

2002/12/28(土) マリア・カラスと三人の男達ー2
パリデビューでのあまりにも華やかなマリア・カラスを目の当たりにしたオナシスは彼持ち前の「高嶺の花の女性を蒐集する癖」をえらく刺激される。
オナシスは翌年の1959年にロンドンのコヴェントガーデン王立歌劇場でオペラ<メデア>を歌ったカラスを主賓とする豪華絢爛大パーティをドーチェスター・ホテルで開催し、会場は5,000人の各界の名士、貴賓達と真紅の薔薇で埋め尽くされたという。オナシスはさらにその一ヶ月後、自らの豪華ヨット、クリスティーナ号にカラス夫妻を招待する。この一ヶ月間にわたる豪華クルージングの後、カラスは夫、メネギーニと別居することとなり、オナシスは夫人と離婚することとなる。
当然カラスとオナシスは結婚するものと思われていたが、なんとその結婚を阻んだのは1963年11月、アメリカのダラスで発射された銃弾であった。未亡人となったケネディ大統領夫人にオナシスは例の「蒐集癖」を強烈に刺激される。
カラスとオナシスの<結婚しない愛>は1968年、オナシスとジャクリーン・ケネディの結婚で終焉を迎える。出会いから別離まで9年間であった。