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1月20日 死亡と出生は … 二つの境界線である。この境界線の向こうには、同じような何かがある。

1月18日 犠牲を払うことなしに生を改善しようと試みても無駄である。そのような試みはただ改善の可能性を遠ざけるだけである。

1月17日 人々を、その内的生活において解放されている以上に外的生活において開放することはできない。 1月18日 真に必要な唯一の学問は…人間いかに生くべきかについての学問である。そしてそれは万人の手に届く学問である。

1月16日 悪しき社会制度の最大の原因は、誤れる信仰である。

1月14日 人々は愛によって生きる。自己愛は……死のはじまりであり、神と人々への愛は……生のはじまりである。

1月13日 信仰なしに心の平和を見出せると考えてはならない。

1月11日 謙虚さなしに自己完成は不可能である。“現にほら、俺はこんなに立派なのに、このうえ何が完成だ” 1月12日 われわれは一人一人自分自身で、自分と世界および神との関係を樹立しなければならない。

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1月10日 宗教は教育の基礎である。それなのにわがキリスト教社会では、誰一人信じていない事柄が教えられている。子供は鋭いのでそれを見破り、教えられる事柄を信じないばかりでなく、教える人たちをも信用しないのである。

1月9日 記憶によってでなく、自らの思索によって得られたもののみが、真の知識である。

1月8日 キリスト教の教えの実現のためには、その歪曲を取り除くだけで充分である。

1月6日 善をなすには努力が必要であるが、悪をおこなわぬためには、より以上の努力が必要である。 1月7日 優しい心は、いっさいの矛盾を解きほぐす人生の花である。それは紛糾したものを解明し、困難なものを容易にし、陰鬱なものを明るくする。

1月5日 人々のひしめく建物のなかで誰かが「火事だっ!」と叫ぶ。すると人々は戸口に殺到し、たちまち何十人何百人の死人がでる。

1月4日 すべての人がそれぞれの重荷を負い、それぞれの欠点を持っている。何人(なにびと)も他人の助力なしで暮らせるものではない。それゆえわれわれは互いに慰めあい、話し合い、誡(いまし)め合って助け合わねばならない。

1月3日 燃える力、光を放つ力がないならば、せめて光を消さぬようにするがよい。

1月2日 最も野蛮な迷信の一つは、現代のいわゆる学者たちの大多数にはびこる、人間は信仰なしに生きられるという迷信である。なぜいまトルストイかというと、「映像の世紀」第一集20世紀の幕開け カメラは歴史の断片をとらえ始めた にレフ・トルストイの…

1月1日 物質的毒物と精神的毒物の差異は、前者の大多数が不快な味を伴うのにひきかえ、新聞とか悪書とかいった精神的毒物は、往々にして魅惑的である点に存する。